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2009年01月18日(日) 22時00分

えびせん問題、町長が陳謝スポーツ報知

 愛知県と一色町が「三河湾産のエビを使用」と紹介してきた「三河一色えびせんべい」の多くに中国産などのエビが使用されていた問題で、同様の表記をしたホームページ(HP)の広告に不当表示の疑いがあるとして、公正取引委員会の調査を受けた製菓業者が9社に上ることが18日、分かった。

 問題発覚を受け、一色町の都築譲町長が同日、記者会見し「すべて(の業者)が三河湾産を使っているという印象を与えたとすれば、町の広報の仕方が誤っていた。おわびしたい」と述べた。

 関係者によると、9社は自社のHPで「三河湾産のエビを使用」「水揚げされたばかりの原料」などと広告。昨年10月、公取委から報告依頼を受け、エビの産地と仕入れ価格、含有量について報告を求められた上、11月から今月にかけて、数社が仕入れ伝票などの任意提出を求められている。

 取材に対し、このうち2社が「三河湾産のエビの仕入れ伝票などを提出し、表示が適正であることを説明した」としているが、3社が中国産や関東地方などで漁獲されたエビを使用していることを認めている。

 公取委の報告依頼は、業者が協力を拒んだ場合などに罰則を伴う「立ち入り検査」や「報告命令」とは異なる任意調査。

 HPや観光ガイドで「三河湾産エビを使用」と表記してきた一色町と県は指摘を受け、18日までにHPの記載を削除した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090118-OHT1T00278.htm