群馬県の高崎市立高崎経済大の二〇〇五年の学長選をめぐり、教室で講義中だった男性教員が現経済学部長の男性教授から呼び出され特定候補への投票を強要されたのはパワーハラスメントに当たるとの訴えが別の教員から出ていることが十八日、分かった。
同大は臨時のハラスメント防止対策委員会を設置したが、訴え出た教員らは約半年間にわたり調査を放置したままだと反発している。
関係者などによると、〇五年十二月の学長選には
男性教員はその後、依願退職。「上司という権限を利用した強圧的な態度だったので許し難い」と話している。
共同通信の取材に対し経済学部長は「どうしてそんなことを知っているのか。ハラスメントはプライバシーを考慮して調査するもので、わたしからどうこう言うものではない」としている。
同大では、学生の自殺をめぐり〇七年四月、准教授を懲戒免職(後に停職六カ月に軽減)としたほか、単位の不正認定など不祥事が相次いでいる。