2009年01月18日(日) 18時32分
イスラエルのガザ攻撃停止、米政府は「歓迎」(産経新聞)
【ワシントン=山本秀也】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区に対する一方的な攻撃停止を発表したことで、ライス米国務長官は17日、「米国はガザでの敵対行為を停止するというイスラエルの発表を歓迎する」との談話を発表した。中東和平の調停を果たせなかったブッシュ米政権は、20日の任期切れ直前に停戦が実現したことで一応のメンツを保った半面、継続的な停戦実現という外交課題をオバマ次期政権に積み残す結果となった。
ライス長官は「すべての当事者が攻撃と敵対行為を即時停止するよう求める」として、ガザを根拠地に武装活動を続けるイスラム原理主義組織ハマスにも停戦を要求。「ガザを安定と正常化に導く持続的かつ完全な停戦実現が今後の目標だ」と指摘した。
米国とイスラエルは16日、ガザへの武器密輸阻止に向けた協力で合意していた。ハマスの武器補給ルートへの包囲網構築は、イスラエルによる停戦表明への前提条件。中東民主化を目標に掲げ、中東和平国際会議を主催して調停工作を進めたブッシュ政権としては、ガザでの流血が続く中での退陣を避けるため、任期の大詰めまでイスラエルとの調整を進めた。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090118-00000534-san-int