北海道を地盤とする第二地方銀行、北洋銀行(札幌市)を傘下に持つ札幌北洋ホールディングス(同)が、金融庁へ公的資金の資本注入の申請を検討していることが十八日、分かった。
金融機関に公的資金を予防的に資本注入し、中小企業融資の円滑化を図る改正金融機能強化法を活用。早ければ二〇〇八年度内に資本注入を受ける方向で金融庁と調整する。注入額は数百億円になるとみられる。同社の財務内容は比較的健全だが、将来に備えて資本金を充実させる。
地方の金融機関は景気の悪化や株価の下落で資本不足の懸念が高まっている。地方銀行や第二地銀を中心に、公的資金による資本増強を図る動きが広がる可能性がある。
札幌北洋は同日、「現時点で決定した事実はない」とするコメントを出している。