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2009年01月18日(日) 13時39分

社債買い切り、日銀が検討…企業資金繰り支援へ読売新聞

 日本銀行は17日、企業が資金調達のために発行する社債を金融機関から買い切る方向で検討に入った。

 また、前回の金融政策決定会合で決めたコマーシャルペーパー(CP)買い切りについては、総額を2兆円規模とする案を軸に調整している。ともに企業の資金繰りを支援する金融緩和策で、21、22日に開く決定会合で最終判断する。

 金融機関が保有する社債やCPを、売り戻し条件なしで日銀が買い切る。金融機関には社債やCPを新たに購入する余力が生まれることになり、企業にとっては社債やCPを市場で発行しやすくなる効果が期待される。

 日銀にとってはCP、社債の買い切りによって、企業が経営破綻(はたん)して資金を回収できず、損失を被るリスクを抱え込むことになる。中央銀行としての信任の低下を招く恐れがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090118-00000021-yom-bus_all