2009年01月17日(土) 15時49分
オバマ氏「日本を追い越せ」代替エネ、投資に意欲(産経新聞)
【ワシントン=渡辺浩生】オバマ次期米大統領は16日、オハイオ州ベッドフォードハイツにある風力発電機の部品工場を視察し、20日の就任後、大型景気対策を通じて風力や太陽光など代替エネルギーの増産に向け積極投資して、先行する日本などライバル国を追い越そうと訴えた。クリーンエネルギー分野で米国が世界の主導権を奪い返す姿勢を鮮明にした。
オバマ氏が訪れたのは、従業員65人で2年前に風力発電機の部品製造を開始して成長を続ける中小企業。オバマ氏はまず「この会社の物語は全米で起きている」と述べ、石油・石炭に頼らない代替エネルギー投資の潜在性を強調した。
そのうえで「再生可能エネルギーに真剣に投資するスペインやドイツ、そして日本のような国で何が起きているかを考えよう。彼らはわれわれの先を行き、この新しい産業でリードする態勢になっている」と日本など環境先進国に言及。
オバマ氏は「われわれも同じことができないわけがない」と述べ、景気対策の中で代替エネルギー生産量を3年間で倍増させる公共投資を行うことで約50万人の雇用を創出すると強調、日本などを追い越して世界をリードする姿勢を示した。
オバマ氏の方針を受けて民主党のペロシ下院議長が15日に300万〜400万人の雇用創出を目指す総額8250億ドル(約74兆円)の景気対策の概要を発表し、週明けから法案審議に移る見通し。
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