2009年01月17日(土) 12時44分
国内初の心肺同時移植へ 79例目の脳死移植(産経新聞)
日本臓器移植ネットワーク(東京)は17日、兵庫県災害医療センター(神戸市中央区)に入院していた30代男性が、臓器移植法に基づく脳死と判定され、79例目の脳死臓器移植が行われる見通しだと発表した。移植待機患者を検討したところ、心肺同時移植希望の患者が適合対象とわかり、国内で初めての心肺同時移植が大阪大病院(大阪府吹田市)で30代男性に行われる見込みとなった。
平成9年10月施行の臓器移植法は、心臓と肺をそれぞれの別の患者に移植することを想定していた。しかし、心肺同時移植でなければ救えない患者がいることから、心臓か肺のどちらか一方が移植の優先順位1位になった場合、同時移植を認めることにし、15年4月から移植希望患者の登録が始まっていた。
そのほか、肝臓は九州大で50代男性に、膵臓(すいぞう)と腎臓の同時移植は東京女子医大で40代女性に、もう片方の腎臓は兵庫医科大で50代男性に、それぞれ実施される予定。
男性は小腸の提供意思も示していたが、該当者がいなかった。
21年1月5日現在、心臓移植の待機患者は123人、肺移植の待機患者は123人。このうち、4人が心肺同時移植の待機患者だった。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000526-san-soci