2009年01月17日(土) 12時09分
<ガザ攻撃>アラブ連盟会議開けず 参加見合わせ国多く(毎日新聞)
【エルサレム高橋宗男】カタールの首都ドーハで16日、アラブ連盟(22カ国・機構)の非公式会合が開かれ、パレスチナ自治区ガザ地区に侵攻するイスラエルに圧力をかけるため、すべてのアラブ諸国にイスラエルとの関係再考を求める声明を出した。これを受け、湾岸アラブ諸国で唯一イスラエルとの通商関係を持つカタールは、その関係を凍結すると発表、イスラエル通商代表部に一時的閉鎖を求める考えを明らかにした。
会合は、カタールが緊急首脳会議として提案した。だが、イスラエルと和平条約を結ぶエジプト、ヨルダンのほか、サウジアラビアなどの親米穏健アラブ諸国が参加を見合わせたため定足数に満たず、「非公式な首脳会議」となった。アラブ連盟のムーサ事務局長は、ガザ問題を巡るアラブ諸国の混乱を認めたうえで、「残念だ。(アラブの)ためにならない」と語った。
それでも会合にはシリア在住のハマス政治部門指導者メシャール氏や、ハマスの後ろ盾であるシリアのアサド大統領らが出席。非アラブ諸国からもイランのアフマディネジャド大統領やトルコの首相顧問が参加し、イスラエル非難が相次いだ。
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