小学校の児童に石を投げてけがをさせたうえ、校内に侵入してノコギリなどで脅したとして、兵庫県警高砂署は16日、兵庫県高砂市伊保崎、無職松本末一容疑者(73)を傷害と暴力行為の疑いで逮捕した。
松本容疑者は「子どもがうるさく、生意気だったので、懲らしめるつもりだった」と供述しているという。
発表によると、松本容疑者は15日午後1時25分頃、同市梅井の市立伊保南小学校で、昼休みに同級生ら7人と鬼ごっこをしていた小学6年生の男児(11)に、近くの山陽電鉄の線路内から石を投げ、顔やひざに5日間のけがを負わせ、さらに10分後、開いていた正門から侵入して、同じ男児にハサミ(刃渡り9・5センチ)を振りかざし、続けて取り出したノコギリ(同19・5センチ)をのどに突きつけるなどして脅した疑い。
逃げた児童の1人が教諭に知らせ、教諭が松本容疑者を校内から退去させた。学校はこの際、警察に通報していなかった。その後、けがをした児童の家族に連絡し、家族が15日夜、110番した。清水賢二校長は「当時は出張中で、報告を受けたが、保護者と連絡を取って警察に通報するかどうか、意向を聞くべきだと指示した。すぐ通報しなかったのは、判断が甘かった」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090117-OYT1T00516.htm