宮城県丸森町立丸森小の6年生39人が、卒業証書用のシルク和紙作りに取り組んでいる。
木の繊維に絹糸を混ぜた高級和紙は、かつて養蚕業で栄えた町の特産。伝統工芸への理解を深めようと、約10年前から続いている。
町内の和紙職人宍戸信成さん(70)が紙のすき方を指導。県内産の絹糸と、煮詰めたコウゾの木の皮を溶かした水に型枠を沈めてすくい上げ、丁寧に紙をすいた。
すいた紙を2枚ずつ重ねて機械でプレスし、乾燥させれば完成。20日頃に出来上がる見通しで、渡辺栞(しおり)さん(12)は「6年間の思いを込めて紙をすいた」と笑顔を浮かべていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090117-OYT1T00436.htm