中央大教授殺害事件で殺害された、同大理工学部の高窪統(はじめ)教授(45)の東京都世田谷区成城の自宅を、ぐるりと取り囲むようにして、周辺の計7か所の電柱に、「殺」「死」などと書かれた落書きが見つかった。
落書きは、高窪さんの自宅を中心に、半径約150メートルの範囲にあり、自宅から最も近い東に約30メートルの電柱には「呪殺」と書かれたほか、「殺」が4か所、「死」が2か所で書かれていた。北へ約150メートルの飲食店近くの電柱に書かれた「殺」だけが赤色で、そのほかは、黒いスプレーを吹き付けたような書き方。すべてが高窪さん宅のある成城2丁目で見つかった。
周辺住民の証言や文字の形跡から、いずれの落書きも、高窪さんが殺害された14日よりも前に書かれたとみられ、警視庁は今後、事件との関連性を慎重に調べることにしている。
高窪さんの自宅は、閑静な高級住宅街の一角に立っており、近所の複数の住民は、「事件前に書き込まれていたようだ。不気味で気持ちが悪い」などと話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090117-OYT1T00020.htm