2009年01月17日(土) 23時53分
マレーシア下院補選 野党が勝利、ナジブ次期政権に痛手(産経新聞)
【シンガポール=宮野弘之】現職議員の死去に伴うマレーシア下院の補欠選挙が17日、同国トレンガヌ州クアラトレンガヌ選挙区で行われ、野党連合の全マレーシア・イスラム党(PAS)の候補が当選した。同党幹部は17日夜、勝利を宣言した。今回の選挙は、与党連合の統一マレー国民組織(UMNO)と、野党連合の事実上の一騎打ち。3月にはナジブ副首相がUMNO総裁と首相に就任することが決まっており、与党と新政権の信任を問う選挙と位置づけられていただけに、ナジブ氏にとって大きな痛手となりそうだ。
地元メディアによると、開票がほぼ終了した段階で、PASの候補が3万2883票を獲得、与党UMNOの候補に2600票余りの差をつけて当選を確実にした。
昨年3月の総選挙で、アブドラ首相率いる与党連合(BN)は、経済問題での失政に加え、汚職問題などから大幅に議席を減らした。さらにアンワル元副首相が国政に復帰したことで、野党側が勢いを増していた。首相は敗北の責任をとって辞任を前倒しし、今年3月にナジブ氏に党首の座を禅譲すると明らかにしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000576-san-int