2009年01月17日(土) 23時11分
<ガス供給停止>ウクライナ、露と首相会談…打開策協議へ(毎日新聞)
【モスクワ大木俊治】欧州向けロシア産天然ガスの供給停止問題で、ウクライナのティモシェンコ首相は17日モスクワを訪れ、プーチン首相と会談する。昨年10月以来となる両国政府トップの直接協議で混乱の打開策を協議する。ティモシェンコ首相はその後、ロシアのメドベージェフ大統領が呼びかけた欧州連合(EU)や欧州のガス消費国閣僚を交えた協議に参加する。
インタファクス通信によると、首相会談にはロシア政府系天然ガス独占企業「ガスプロム」とウクライナ国営ガス企業「ナフトガス」の首脳も出席。欧州向けガス供給再開のほか、昨年末から暗礁に乗り上げているウクライナ向けガス供給問題も協議するとみられる。
ロシアは今月1日、価格交渉決裂を受けてウクライナ向けガス供給を停止。さらに、ウクライナが国内を通る欧州向けパイプラインからガスを抜き取っているとして7日、欧州向け供給も止めた。その後両国はガス輸送状況を調べるEUとの合同監視団の派遣を条件に欧州向け供給再開で合意。ロシアは13日に供給を再開したが、ウクライナ側が技術的な理由などから対応できず、ガスが流れない状態が続いていた。
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