中央大教授刺殺事件で、現場の後楽園キャンパス近くの地下鉄駅トイレで見つかった血痕は、亡くなった理工学部の高窪統(はじめ)教授(45)とは別人のもので、警視庁富坂署捜査本部は事件とは無関係と判断していることが17日分かった。
高窪さんの遺体には60か所以上の傷があり、刺殺現場から立ち去った黒いロングコートの男は返り血を浴びたとみられる。しかし、目撃情報はほとんど寄せられておらず、捜査本部は現場周辺で防犯カメラの映像の回収を進め、男が逃げた経路の解明を急いでいる。
捜査本部によると、血痕は事件があった14日午後、キャンパス南東約200メートルの東京メトロ後楽園駅の男子トイレ個室内で見つかった。捜査本部が血液を鑑定した結果、高窪教授のものではなく、一般のトイレ利用者とみられることが分かったという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090117-OHT1T00142.htm