自民党を離党した渡辺喜美元行革相(56)が16日、国会内で記者会見し「脱官僚、地域主権で国民の手に政治を奪還する」と述べ、新たな政策集団の結成を宣言した。
13日に無謀ともいわれる離党劇を演じた渡辺氏は冒頭、「本日をもって“劇団ひとり”は解散いたしました」と自虐気味にあいさつ。新集団には、政策集団「脱藩官僚の会」の江田憲司衆院議員(52)、政府の道州制ビジョン懇談会の座長・江口克彦PHP総合研究所社長、評論家の屋山太郎氏も名を連ねた。
渡辺氏は「衆院選が近づけば別の動きがあるかもしれないが、新党構想とは関係ない」と即座の新党結成は否定したが、江田氏は「グループに届いた国民の声を、国政で実現していくのは政治家の責任」などと述べ、新党設立に含みをもたせた。
渡辺氏らは、議員や地方自治体の首長のほか、文化人や経済人らにも参加を呼び掛けるが、大阪府の橋下徹知事(39)に参加を拒まれるなど、新集団の具体的展望は描けていない。
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