麻生太郎首相は十七日、自民党本部で開いた全国幹事長会議であいさつし、二〇〇八年度第二次補正予算案に盛り込んだ総額二兆円の定額給付金に関し「景気対策から考えても、所得の低い人たちにとっても、大きな意味を持っている。これだけはやり抜かなければならない」と述べた。
給付金をめぐっては、野党だけでなく財政制度等審議会(財務相の諮問機関)や先に離党した渡辺喜美元行政改革担当相が反対を表明したことを踏まえ、あらためて撤回しない考えを強調した。
首相は〇九年度予算案に関しても「これに勝る景気対策はない」と述べ、早期成立を目指す考えを表明。細田博之幹事長は「できるだけ早期に景気を回復させ、地方と都会の問題に適切に対応しながら、来るべき総選挙で勝利を収めたい」と訴えた。
この後、執行部が選挙対策などを説明、都道府県連と意見交換する。