2009年01月17日(土) 20時12分
共栄学園を引っ張る1年生コンビ 高校バレー(産経新聞)
準決勝での勝利、ですでに全国大会の切符は手に入れていた。それでもやはり「東京第1代表」の肩書は特別だった。下北沢成徳から2セットを連取し、優勝を決めた共栄学園の選手らは、拳を突き上げ、あふれる涙をぬぐいもせずに健闘をたたえ合った。
チームの大黒柱として獅子奮迅の働きをみせたのは、昨秋のアジアユース選手権優勝メンバーのエース堀川真理とセンター森谷史佳の2人の1年生だ。森谷が勢いのあるサーブで相手を崩すと、堀川がキレのある強打でケリをつける。身長179センチの堀川と177センチの森谷は、壁のようなブロックで相手強打を何度もたたき落としもした。
ともに共栄学園中出身で、堀川は3年時にJOC杯全国都道府県対抗大会で“最優秀選手賞”のJOC・JVAカップを受賞。森谷も同じ大会で優秀選手に選ばれた注目株だ。2人は「学校の行き帰りも2人で自転車通学しているんじゃないかな」と太田豊彦監督も苦笑するほどの仲の良さ。「中学から積み重ねてきた信頼関係は大きい」と太田監督は相乗効果を評価する。
とはいえ「コンビネーションが合わなかった」と森谷が言えば、堀川も「緊張してミスが多くなった」。全国切符だけでは納得できない−。初めて立つ代々木のコートでの、さらなる高みへ向けたプレーを誓った。(西川貴清)
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