2009年01月17日(土) 06時40分
記憶と教訓、心刻む=被災地の朝、静かな祈り−阪神大震災14年(時事通信)
6434人が犠牲となった阪神大震災からちょうど14年となる17日、被災地は早朝から静かな祈りに包まれ、神戸市などでは追悼の催しが開かれた。会場には震災を知らない子供の姿も。寒さを押して集まった人たちは、「あの日」の記憶と教訓を改めて心に刻んだ。
神戸市中央区の公園「東遊園地」では午前5時から、市などが主催する追悼の集いがあり、約5500人が集まった。モニュメント「希望の灯(あか)り」から、「1.17」の形に並べた約7000本の竹灯籠(とうろう)に火がともされた。
発生時刻の午前5時46分。時報に合わせ、参加者は一斉に黙とうした。
母親を亡くした同市在住の田中千春さん(53)が遺族を代表し、「いつの世も大切なことは変わらない。人と人のきずなを大切に、たった一つしかない命も大切に、どんな時も真心を持って」と追悼の言葉を述べた。
続いて矢田立郎市長が、昨年6月の岩手・宮城内陸地震や、中国・四川大地震に触れ、「震災で得た経験を被災地支援に役立てていただくことが私たちの使命」と語った。
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