2009年01月17日(土) 00時07分
<訃報>米画家アンドリュー・ワイエスさん死去(毎日新聞)
リアリズム絵画の巨匠と言われる米国の画家アンドリュー・ワイエスさんが16日、東部ペンシルベニア州チャズフォードの自宅で死去した。91歳。AP通信が伝えた。死因は不明。関係者によると、就寝中に家族にみとられたという。
1917年、チャズフォード生まれ。挿絵画家だった父の手ほどきで9歳から水彩を描き始めた。20歳の時に開いた初個展が大成功。テンペラ画に取り組むようになった。
生涯を通じ、故郷と夏の別邸がある北部メーン州の風景、親しい人々を描いた。代表作に「クリスティーナの世界」(ニューヨーク近代美術館蔵、1948年)など。63年に米大統領自由勲章、07年に全米芸術勲章を受章。90代になってからも現役だった。
落ち着いた色調で丁寧に絵の具を重ねた画面は、物静かでどこか郷愁を誘い、日本でも人気が高い。現在も、名古屋市の愛知県美術館で個展が開かれている。埼玉県朝霞市の丸沼芸術の森が、素描、水彩画コレクションを多数所蔵している。【ニューヨーク支局】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000000-mai-soci