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2009年01月17日(土) 19時39分

バーレーン戦のTV中継決まらず ア杯サッカー産経新聞

 サッカーのアジア杯最終予選バーレーン戦(28日、マナマ)のテレビ中継が、試合まで10日余りとなった17日現在も、まだ決まっていない。このまま中継なしとなれば、第1次“岡田政権”下の1998年2月に行われた豪州戦以来11年ぶり。経済不況でテレビ各局の財布のひもが固くなっているとはいえ、日本代表戦といえばかつてのドル箱コンテンツ。日本代表の不人気ぶりを浮き彫りとする事態といえる。

(森本利優)

 W杯アジア最終予選やアジア杯本大会はアジアサッカー連盟(AFC)が一括販売しており、すでにテレビ朝日が地上波の独占放映権を取得。一方、アジア杯最終予選各試合の放映権は、主催国の協会に販売権がある。一般に日本代表戦の放映権(ホーム)は約1億円だが、日本協会によると「バーレーン協会が法外な放映権料を提示しており、なかなか折り合いがつかない状態」という。

 今回は日本時間午前零時15分開始と視聴率を稼ぎにくい深夜枠だが、ひと昔前なら各テレビ局がこぞって放映権取得に名乗りを上げていたはず。かつて日本代表戦は親善試合でも平均視聴率20%台は当たり前の時代もあったが、ドイツW杯以降は急降下。岡田ジャパン発足後、20%超えは1度もない。北京五輪期間中に行われたウルグアイ戦に至っては、わずか5・7%にとどまった。

 ある民放関係者は「バーレーンとは何度も戦っており目新しさがない上、今の代表にスターもいない。この不況の中、手を挙げるほどの魅力が見つからない」と、代表の不人気ぶりを一番の原因に挙げる。

 日本協会はギリギリまでバーレーン協会側と交渉を続けるが、現状では録画放送も含め、公式戦であるバーレーン戦をお茶の間から応援できない可能性が高い。岡田ジャパンにとってはW杯出場が懸かると同時に、人気回復も求められる1年となりそうだ。

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