2009年01月17日(土) 17時56分
オバマ次期米大統領の就任行事へ ワシントン数万人が警戒(産経新聞)
【ワシントン=有元隆志】オバマ次期米大統領は17日午前(日本時間18日未明)、20日の就任式関連行事として、米独立の地フィラデルフィアから、ワシントンに向けて列車で出発する。黒人初の大統領誕生という歴史的瞬間を一目見ようと、就任式史上最高の人出が見込まれているため、17日から20日までの4日間、空前の警戒態勢が敷かれることになる。
首都ワシントン(コロンビア特別区)当局は、200万人以上が就任式を見物に訪れると予想している。過去最高だった1965年のジョンソン元大統領の約120万人を大きく上回る。フィラデルフィアやオバマ氏が途中下車するボルティモア(メリーランド州)にも数多くの人がつめかけるとみられている。
ワシントンでは軍・警察など58機関から数万人が警戒にあたる。市内には約5000台の監視カメラ、爆弾探知犬も配置されるなど、「就任式史上最大の警戒態勢」(チャートフ国土安全保障長官)となった。
国土安全保障省によると、いまのところテロに関する情報はないが、生物・化学兵器によるテロの可能性にも備えているという。就任式の行われる連邦議事堂からホワイトハウスまでのパレードの際、オバマ一家はドアの厚さが20センチという新型リムジンに乗る。
議事堂やパレードの行われるペンシルベニア通りには観覧席が設置された。24万枚の就任式の入場券、5000枚のパレードの入場券はすでに配布された。券を入手できなかった人たちは議事堂近くのスミソニアン博物館群が並ぶ「ナショナル・モール地区」に設置された巨大スクリーンで就任演説をみることになる。
当日、議事堂やペンシルベニア通り周辺は通行止めとなる。見物客の主な交通の足となるのは地下鉄で、当日は午前4時から運行される。
式典と関連行事の予算として、連邦議会はコロンビア特別区に1500万ドル(約13億5000万円)の交付を承認したほか、就任式実行委員会は4000万ドル(約36億円)以上の献金を集めた。
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