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2009年01月17日(土) 17時41分

生保の新医療特約、わかりやすさで好調産経新聞

 生命保険の医療特約で、わかりやすさや簡単さを重視した新商品が急速に広まっている。たいていの保障が得られるうえ、公的医療保険の適用手術にはほぼ確実に手術給付金が給付され、支払い漏れも起きにくい仕組みだ。保険の選択基準が、条件の細分化から、シンプルな商品へと移り変わる兆しとの見方もある。

 日本生命保険が昨年10月に投入した総合医療特約「みらいサポート」は、3カ月間で新規・特約変更を含め70万契約を獲得する大ヒットとなった。公的医療保険と連動した手術給付金や、1泊2日からの入院給付金など、わかりやすく手厚い保障が特徴だ。

 従来は入院、通院、手術など何種類も特約があったが、みらいサポートは保障をパッケージ化。選択肢を特定疾病の上乗せ保障など3項目に絞り込んだ。

 第一生命保険も、同様の医療特約「医のいちばん」を平成19年4月に発売し、すでに新規で100万契約を獲得するなど好調だ。昨年には大同生命保険も同様の特約を発売した。

 背景には4年前から相次いで発覚した保険金不払い問題も影響している。新特約は手続きが煩雑でなく、ミスが発生しにくい。日本生命の筒井恵三専務は「保険会社の責務を果たす狙いもある」と強調している。

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