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2009年01月17日(土) 17時41分

妻の請願実らず…NASA長官交代へ 産経新聞

 【ロサンゼルス=松尾理也】オバマ新政権での留任を求め、妻の熱心な働きかけが話題を呼んでいた米航空宇宙局(NASA)のグリフィン長官は16日、職にとどまるよう要請する連絡が最終的にオバマ氏からなかったことから、職員を前に離任のあいさつを行った。長官は、2003年のスペースシャトル「コロンビア」空中分解事故を乗り越え、シャトル飛行再開にこぎ着けたことにふれ、「大事件のあとになお自らを奮い立たせ、前進することほど難しいことはないが、われわれはそれをやり遂げた」と、職員の努力を称賛した。

 グリフィン長官は2005年に就任。シャトルを10年に退役させ、新型宇宙船を開発したうえで20年までに人間を再び月に送るとのブッシュ大統領の宇宙計画の牽引(けんいん)役となっていた。オバマ新大統領の宇宙政策はまだ明確にはされていないが、長官の交代で、かなりの変更や見直しが行われる可能性がある。

 次期長官はまだ指名されていないが、米メディアの間ではオバマ氏の選対で軍事顧問を務めたジョナサン・グレーション退役空軍少将の名前がとりざたされている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000542-san-int