2009年01月17日(土) 17時00分
【本ナビ】「日本最初のプラモデル」(夕刊フジ)
1958(昭和33)年12月、マルサン商店から日本初のプラモデル「ノーチラス号」ら4点が発売された。東京タワーが正式オープンする8日前のこと。米原潜・ノーチラス号をモデルにした、このプラスチック製の組み立て模型は当時破格の3万6000個を売り尽くし、再販まで行われる大ヒットを記録、後に続く爆発的な「プラモデルブーム」の先駆けとなった。本書は日本初のプラモをゼロから作り上げた男たちの物語だ。
プラモデルを量産するには「金型」がいる。そこでマルサン商会はドイツから当時の金で4000万円もする工作機械を導入する。国内でほかにその機械をもっていたのはファスナーの吉田工業(現YKK)だけ。「プラモデル」のネーミングを考えたのもマルサン商会だったという。
戦後のニッポンが、死に物狂いになって“ものづくり”に情熱を注ぎ、みんなが汗水たらして懸命に働き続けた時代、その息吹がそこにあった。(竹縄昌著、アスキー新書、780円)
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