2009年01月17日(土) 15時49分
ガザ紛争終結の方法 複数案浮上(産経新聞)
【エルサレム=黒沢潤】パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム原理主義組織ハマスと交戦するイスラエル軍の戦闘終結の仕方として、少なくとも2つの案が浮上している。
一つは、イスラエルとの停戦相手として、ハマスではなく、自治政府を選ぶというもの。ハマスの「正当性」を認めないということを内外に示すためで、イスラエルのオルメルト首相と、自治政府のアッバス議長が署名する形を取る。欧米の政府高官がロイター通信に語ったところによれば、合意は早ければ18日にも実現する見込みという。
もう一つの方法は、イスラエル軍がエジプト提案の停戦案を受け入れずに、一方的に戦闘を終結させるというもの。エジプトの停戦案には、ガザの封鎖緩和など、ハマスに有利な条項が含まれるのを回避できないからだ。
一方、ハマスとイスラエル軍の16日夜までの戦闘で、パレスチナ人1146人が死亡、5100人が負傷した。イスラエル軍はこの日、ガザ・エジプト間の武器密輸トンネルなど約25カ所を空爆。ハマスはこれに対し、少なくとも19発のロケット弾をイスラエル南部に撃ち込んだ。住民2人が負傷したもようだ。
ロイター通信によると、ヨルダン川西岸ヘブロンでは同日、イスラエル軍のガザ侵攻に抗議するデモに参加していたパレスチナ人の17歳の少年が、イスラエル兵との衝突で死亡した。兵士がデモ隊に向かって発砲したゴム弾が、少年の頭部に当たったという。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000106-san-int