2009年01月16日(金) 23時11分

乳児置き去りで飲食店員の女を逮捕　大阪（産経新聞）

　大阪市都島区のマンションの植え込みに生まれたばかりの女児を置き去りにしたとして、大阪府警都島署は１６日、保護責任者遺棄容疑で、神戸市兵庫区の飲食店店員、坂野邦子容疑者（４０）を逮捕したと発表した。

　坂野容疑者は「（今回を含め）同じ場所に３回捨てた」と供述。平成１７年５月と１８年８月にも同じマンションに置き去りにされた乳児が保護されており、同署は関連を調べる。

　調べでは、坂野容疑者は昨年１０月１６日午後４時ごろ、大阪市都島区中野町のマンションの植え込みに、同１２日に出産した女児を遺棄した疑い。近所の女性がすぐに発見し、けがはなかった。女児は保護された際、産着を身につけてバスタオルにくるまれていたという。

　同署や神戸市によると、坂野容疑者は神戸市内の病院で出産した際、母子手帳を持っておらず、病院から「飛び込み出産で養育に不安がある」と兵庫区役所に連絡があった。

　保健師らが自宅を計５回訪問したが、坂野容疑者は「体調が悪い」などと理由をつけて面会を拒否したため、児童相談所に通報。相談所が今月１５日に事情を聴くと、置き去りを認めたという。

　坂野容疑者は女児のほかにも３人の子供がおり、夫（５５）と５人暮らし。遺棄現場近くでアルバイトしている知人を訪ねたことがあり、土地勘があったという。

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