福山市中心部で11日に6件相次いだ放火とみられる不審火で、深夜に車への放火容疑で逮捕された住所不定の無職藤井正二容疑者(46)=同容疑で送検=が、死亡火災を含む4件の不審火が発生した未明は東京都内にいたことが15日、福山東署の調べで確認された。
東署によると、藤井容疑者は10日午後8時50分ごろ、都内のホテルに偽名を使いチェックイン。翌日午前9時ごろにチェックアウトした。その後、近くのコンビニ店で買い物をする姿が防犯カメラに映っていた。
藤井容疑者は12日未明、11日午後11時15分ごろに紅葉町の駐車場に止めてあったライトバンを全焼させた放火容疑で東署に逮捕された。その約30分前に南本庄3丁目で建築廃材が燃えた不審火についても関与を認める供述をしているという。東署などは4件について容疑者の割り出しを急ぎ、警戒を強めている。