2009年01月16日(金) 22時15分
<富士重>投資を2割以上削減 従来計画比で(毎日新聞)
世界的な景気悪化で需要が急減する中、自動車や二輪車メーカーが投資計画や生産体制を見直す動きが一段と強まってきた。富士重工業は16日、投資計画を従来計画比で2割以上削減すると発表。ヤマハ発動機も同日、2〜3月に国内11工場の操業を7〜10日停止すると発表した。
富士重は、トヨタ自動車と共同開発する小型スポーツ車向けの新工場建設を中止。本工場(群馬県太田市)の更新で対応し、費用を約半減させる。1月からは取締役と執行役員の報酬を1割カットし、取締役の賞与はゼロにする。08年度の世界販売台数についても、従来計画から6万台引き下げ、約55万台に見直した。
ヤマハ発は主力の二輪車を生産する本社工場(静岡県磐田市)など計6工場を10日間停止し、約1万3000台を減産する。11工場で働く従業員約6000人に対し、工場休止中の賃金の一部を削減する方向で労働組合と協議している。
一方、日野自動車も16日、2月に日野工場(東京都日野市)と羽村工場(東京都羽村市)で6〜7日操業を停止すると発表した。操業停止日のうち3〜4日は、一部賃金をカットする方向だ。08年度の役員賞与はゼロにするという。【森有正】
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