記事登録
2009年01月16日(金) 22時12分

<ガザ情勢>イスラエル外相、米国務長官と会談へ毎日新聞

 【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を巡り、イスラエルのリブニ外相は16日午前(日本時間17日未明)、米ワシントンでライス米国務長官と会談する。ガザ地区への武器密輸防止への米国の関与を保証する内容の覚書を交わす見通し。一方、イスラエルは同日、停戦を仲介するエジプトに、前日に続き特使を派遣した。エジプトによる調停は大詰めを迎えている。

 イスラエルは、特使と外相の報告を待ち、17日にも治安閣議を開くとみられており、その場で停戦に応じるかどうかの決断を下す可能性がある。

 特使はエジプトとの協議で、イスラム原理主義組織ハマスが14日に示した「更新可能な1年間の時限停戦」の条件に対するイスラエル側の見解を伝える見通しだ。

 停戦に向けた協議が最終局面に入ったことを受け、イスラエル首相府のレゲブ報道官は現状のガザ地区攻撃が「最終章」になり得るとの見解を示した。

 イスラエル軍は15日夜から16日未明にかけ、エジプト・ガザ地区境界の武器密輸用トンネルや同地区内の武器保管庫など約40カ所への空爆を実施。AFP通信によると、先月27日の攻撃開始以降のパレスチナ人死者は少なくとも1139人に達した。

【関連ニュース】
ガザ:山形の医師が救急医療活動 現地の窮状訴える
ガザ侵攻:「イスラエル軍、国連にも白リン弾」UNRWA
ガザ停戦協議:米が密輸阻止協力 イスラエルと覚書締結へ
ガザ:国連施設攻撃でEUが独立調査を要求
イスラエル:ハマスの内相を空爆で殺害 最高幹部の1人

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000148-mai-int