東京便が1日8往復する山口宇部空港(宇部市)の利用者数が減少している。急速な景気悪化でビジネス需要が落ち込む中、日本航空と全日空の2社運航体制となった2002年度以降で最低の07年度を下回るペース。山口県などは20日から利用促進キャンペーンを展開し、乗客増を図る。
県によると、08年度の利用者数は12月末時点で65万7821人。07年度の同時期の97%に落ち込んでいる。自動車や半導体関連の工場で減産と派遣社員削減が相次ぎ、ビジネス需要が縮小したためと、県はみている。
巻き返しに向けたキャンペーンは、県や地元企業などでつくる同空港利用促進振興会が主催。20日から3月5日までに東京便を往復で利用した乗客を対象に、応募者の中から抽選でフグ鍋セットや外郎の詰め合わせ、同便のペアチケットなどを贈る。振興会事務局=電話0836(31)2200。