新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備え、周南市は近く、防護用品の備蓄に乗り出す。流行で出動が頻繁になる救急隊員の防護服や市の担当課職員の防護セットなど。新年度の購入を検討したが、民間企業などの需要増で品薄感が強まり、年度内の大量購入に切り替えた。備蓄は山口県内の市町で初めてという。
市は、沈静化するまで8週間とみられるパンデミックで市民200人が死亡、760人が入院し、救急搬送は1500回に上ると想定している。このため、市消防本部の救急隊員用(1回に3人出動)に使い捨ての防護服や手袋、マスクなど、国からの支給分を引いた4200セットを用意する。
さらに、救急隊員を除く消防職員158人や市総務部、健康福祉部、各総合支所などの職員の一部418人の計576人には、マスクや携帯消毒薬など50日間分の防護セットを配布。業務の継続を図る。
【写真説明】周南市が大量購入する新型インフルエンザの個人用防護セット。手袋やマスク、ゴーグルなどがそろう