今春卒業予定の高校生のうち、採用の内定を取り消された高校生が今月5日現在で186人に上ることが、文部科学省が実施した初めての全国調査で16日わかった。
半数の93人は、別の企業から内定を受けるなど進路が決まっているが、残る93人はまだ就職先が決まっておらず、卒業を目前に不安な日々を送っているとみられる。
厚生労働省が全国のハローワークを通じて行った調査では、昨年12月19日現在で、内定を取り消された高校生は137人だった。文科省の今回の調査は、各自治体を通じて、通信制を除くすべての全日制・定時制高校計5708校から情報を集めており、より実態に近い数値となっている。
調査によると、米大手証券「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻(はたん)した昨年9月16日から今年1月5日の間に内定を取り消された高校生は、男子130人、女子56人だった。
186人のうち54人は別の企業からすでに内定を得ていたほか、内定取り消し先の紹介で内定を確保(21人)、内定取り消しの撤回(7人)、大学などへの進学(5人)——などで、計93人は進路が決まっていた。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090116-OYT1T00549.htm