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2009年01月16日(金) 00時01分

欧州中央銀が0・5%利下げ ユーロ導入後最低水準に中国新聞

 【ロンドン15日共同】欧州中央銀行(ECB)は十五日、定例理事会を開催し、ユーロ圏(十六カ国)の主要政策金利である短期買いオペ金利を0・5%引き下げて年2・0%とすることを決めた。二十一日から実施する。一九九九年のユーロ導入以降、過去最低の金利水準で、二〇〇三年六月から二年半続いた水準に並んだ。ECBの利下げは四カ月連続。

 最大経済国ドイツの〇八年の実質国内総生産(GDP)が急減速するなど、ユーロ圏の景気後退は厳しさを増している。原油価格の下落で物価水準が引き続き下落していることから、追加利下げで域内経済を下支えする姿勢を鮮明にした。

 利下げ余地が乏しくなった日米は事実上、市場への資金供給量を高水準に保つ「量的緩和」に移行。英中銀イングランド銀行も今月八日、政策金利を一六九四年の同行発足以来初の1%台に引き下げた。

 ただ加盟国の経済情勢が異なるECBは極端な低金利政策の採用には慎重で、追加利下げは「政策金利が1・5%をつけて打ち止めになる」(米金融大手アナリスト)との見方もある。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901160063.html