自動車販売不振による一連の減産で、国内自動車・トラック大手12社の国内工場で働く非正規従業員の削減数が、計2万3890人以上に達することが16日、共同通信社の集計で明らかになった。ホンダが約3200人、三菱自動車も約1800人をそれぞれ自然減も含めて追加削減すると同日発表した。
昨年12月中旬時点の集計は計1万5360人以上で、約一カ月間で8500人強も上積みになった。六社で国内工場の非正規労働者がゼロになる。トヨタ自動車が二009年3月期の連結営業損益の赤字転落を予想するなど自動車の業績不振が深刻さを増す中で、雇用情勢の悪化に歯止めがかかっていない。
ホンダは埼玉製作所(埼玉県狭山市)と鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)でことし2—3月に5万6000台を追加減産するのに伴い、国内工場の期間従業員約3200人(2月上旬見通し)を自然減を含めて4月末までに追加削減。
鈴鹿製作所が約1790人、埼玉製作所が約710人、二輪車などを生産する熊本製作所(熊本県大津町)は約670人、変速機などを製造する浜松製作所(浜松市)は約30人。昨年11月末は約4500人の期間従業員が働いていた。これで国内は08年度の減産台数は計14万2000台と、当初計画(131万台)の一割強となる。
三菱自のことし2月末までの非正規労働者の追加削減は、名古屋製作所(愛知県岡崎市)、水島製作所(岡山県倉敷市)が中心。昨年11月1日時点と比べ、自然減を含めて計約2900人も減ることになる。
日野自動車も16日、ことし1月中に日野、羽村両工場(ともに東京都)、新田工場(群馬県太田市)の国内3工場すべてで期間従業員計約700人を追加削減することを明らかにした。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090116-OHT1T00265.htm