自民党を離党した元行政改革担当相の渡辺喜美衆院議員(56)=栃木3区、当選4回=は16日、国会内で記者会見し「脱官僚、地域主権で国民の手に政治を奪還する」と述べ、新たな政策グループの結成を宣言した。2月上旬にも準備会合を開き、グループの政策課題をとりまとめ、3月中に正式発足する予定だ。
渡辺氏は「この時点で新党構想とはまったく関係ない。全国各地のオピニオンリーダーに声を掛けたい」と述べ、議員や地方自治体の首長のほか、文化人や経済人らにも参加を呼び掛ける考えを表明した。
同席した無所属の江田憲司衆院議員(52)=神奈川8区、当選2回=は「あくまで国民が主役だ」と述べ、近く全国で対話集会を開くことを明らかにした。新集団の名称は渡辺、江田両氏のホームページを通じて公募する。
政府の道州制ビジョン懇談会の座長を務める江口克彦PHP総合研究所社長、評論家の屋山太郎氏も参加、同席した。今後、高橋洋一元内閣参事官も参加する予定。
渡辺氏は、新集団と国政の関係について「次期衆院選が近づけば、この国民運動とは別の動きがあるかもしれない」と指摘。江田氏も「今後の運動で、ぜひ政策課題を実現してくれということなら、政治家の責任として国政に反映するのは当然の職責だ。いろんな選択肢を検討していく」と述べ、2人を軸とした新党構想に含みを持たせた。
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