中国の大手出版社、人民文学出版社などが選ぶ「21世紀年度最優秀外国小説」の発表・授賞式が16日、北京市内で開かれ、ノーベル文学賞受賞作家の大江健三郎氏の「臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ」が選ばれた。日本人作家の受賞は初めてという。
式に出席した大江氏は自ら小説の最後のくだりを朗読。「戦争を体験し、戦後を生き抜いてきた日本人であるわたしの作品を、中国の若い研究者や読者はまじめに読んでくれている。そんな中国で賞をいただき本当にうれしい」と話した。
同賞は今回で7回目で、大江氏も含め計8作品が受賞した。(共同)
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