東日本高速など高速道路6社と国土交通省は16日、土日祝日の地方圏の路線で乗用車を上限1000円で乗り放題にするなど、高速道路料金の大幅値下げ案を正式発表した。パブリックコメント(意見公募)で国民の意見を聞き、値下げの財源として5000億円を盛り込んだ2008年度第二次補正予算案の成立後に2年間実施する。
値下げは自動料金収受システム(ETC)の利用が条件。このため1万—2万円するETC車載器について、購入者に対する5250円の助成を08年度内から始める。
土日祝日乗り放題の対象外で、別料金となる東名や名神高速の一部区間など東京・大阪圏でも、午前6時—午後10時に3割引きを導入。また首都高速(土曜日は除く)と阪神高速は全線で終日3割引きとし、首都高東京線なら700円が500円に下がる。本州四国連絡橋、東京湾アクアラインは上限1000円。
こうした別料金区間を経由しても、前後の高速道路料金は二重徴収されない。例えば、青森道の青森東インターから北陸道や大阪圏の名神高速などを経由して九州道・鹿児島に行く場合、上限1000円に大阪圏の別料金1500円を加えた2500円だけで済み、従来の3万9250円から9割引き以上になる。
平日は大都市圏、東京湾アクアラインを除き、午前9時—午後5時など現行で割引がない時間帯に全車種で3割引きを導入。深夜などの5割引きは継続するため、3割以上の割引が終日受けられる。本四連絡橋も時間帯により新たに全車種を5—3割引きとする。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090116-OHT1T00196.htm