みずほフィナンシャルグループ(FG)は16日、塚本隆史副社長(58)が4月1日付で社長に就任するトップ人事を発表した。傘下のみずほコーポレート銀行頭取には佐藤康博副頭取(56)が、みずほ銀行頭取には西堀利副頭取(55)がそれぞれ昇格する。
三トップの一斉交代はみずほグループが発足した2002年4月以来、初めて。今回も旧富士銀行、旧第一勧業銀行、旧日本興業銀行出身者がそれぞれポストを分け合う形となった。
みずほFGの前田晃伸社長(64)、みずほコーポ銀の斎藤宏頭取(64)、みずほ銀の杉山清次頭取(61)はそろって各社の会長に就く。
16日記者会見した塚本氏は「厳しい経済環境だが、ペースダウンして課題を見直すいいチャンスだ」と強調。佐藤氏は「企業金融の本質を見据え、存在意義を高めたい」と抱負を語った。西堀氏は「みずほのビジネスモデルを発展させ、顧客との関係を深めて成長したい」と意欲を示した。
◆塚本 隆史氏(つかもと・たかし)京大卒。74年第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)。みずほコーポレート銀行副頭取などを経て08年4月から同グループ副社長。東京都出身。
◆佐藤 康博氏(さとう・やすひろ)東大卒。76年日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)。みずほコーポレート銀行常務などを経て07年4月から同行副頭取。東京都出身。
◆西堀 利氏(にしぼり・さとる)京大卒。75年富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)。同グループ常務などを経て08年4月からみずほ銀行副頭取。滋賀県出身。
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