キヤノンが、半導体製造装置の生産を手掛ける宇都宮光機事業所(宇都宮市)で勤務する期間社員と契約社員の計約190人全員を対象に、契約満了を迎えた後も6か月間、契約を延長した上、休業補償を行うことが16日、分かった。
3月から順次、実施する。キヤノンは、契約延長を通じ、契約社員らが転職先を探したりする間の生活を支援する。
補償額は、契約満了までの3カ月間の平均賃金の85%。月額で平均約15万円になり、最低でも14万円は支払うという。労働基準法では60%と定めているが、「地域での生活レベルを考慮し、賃金を上乗せした」(キヤノン)。
契約を更新せず退職する社員には、約150万円の特別退職金を支払う。
同事業所での2008年の生産台数は、前年の半分程度まで落ち込む見通しで、09年は「さらに厳しい」(同社)という。今後、ほかの生産拠点でも稼働状況次第で、同様の対応を検討する。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090116-OHT1T00185.htm