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2009年01月16日(金) 06時02分

「女性問題」で厳重注意も鴻池氏辞任しないスポーツ報知

 河村建夫官房長官は15日、週刊誌に女性問題を報道された鴻池祥肇官房副長官から首相官邸で事情を聞き「政府の中枢にある人が誤解されるのは不適切だ」と厳重注意した。一方、麻生太郎首相は同日夜、記者団に「議員宿舎に第三者が入るのは制度上問題ない。(交際は)個人の話なので関知するところではない」と強調した。

 鴻池氏は15日夜、記者団に「(報道された女性と)男女の関係はない」と釈明。宿舎の鍵を女性に常時貸与していたとの報道を否定した上で「辞任は考えていない」と述べた。

 野党各党は「コメントの必要はない」(民主党の輿石東参院議員会長)「コメントを控える」(共産党の志位和夫委員長)と静観する構えだ。

 首相は「その人に対して情報が(漏れた)という話もない」と述べ、鴻池氏が職務上知り得る情報を女性に伝えた事実はないと強調。河村氏は、鴻池氏が「女性は何回か宿舎を訪れたが不倫交際というのは事実に反する。家族同士の付き合いだ」と反論したと述べた。

 一方、民主党の菅直人代表代行は「事実関係が分からない」と言及を避けた。社民党の重野安正幹事長は「あってはならないこと。(責任問題は)自身で判断することだ」と指摘した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090116-OHT1T00080.htm