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2009年01月16日(金) 19時57分

オバマ氏、ネットを最大限に活用する初の大統領にCNN.co.jp

(CNN) もう間もなく第44代米国大統領に就任するバラク・オバマ氏は、インターネットを最大限に活用する初めての大統領になる。選挙運動時から動画投稿サイトを使い、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)も活用。就任後も、これまでの歴代大統領と違い、ネットを通して市民の声を直接すくいあげてくれると、期待が高まっている。

オバマ氏は選挙運動で動画投稿サイト「ユーチューブ」に自身のチャンネルを開設し、ビデオで自分の訴えを伝えてきた。また、選挙運動専用のウェブサイトだけではなく、SNSのフェイスブックやマイスペースも活用して、イベントの告知やボランティアの募集、募金を集めてきた。

フェイスブックは現在、1億5000万人のユーザーが利用しており、フェイスブック内の「友人」数はユーザーひとり当たり約100人。しかし、オバマ氏の「友人」は100万人以上に達し、370万人がサポーターとなっている。

オバマ氏のネット利用について、CNNの政治アナリスト、ビル・シュナイダー氏は、「新しいメディアのモデルを発明したといえる。古くは、大統領はテレビを通じて市民に訴え、市民は世論調査を通して大統領に声を届けていた。しかし、現在はインターネットを使い、双方向コミュニケーションとなった」と評価している。

共和党員のインターネット戦略家デービッド・オール氏も、「人々に意見を届けるための、すばらしいやり方」だと述べている。さらに、ブッシュ政権が運営するホワイトハウスのウェブサイトは現在、政府側からの一方向的な情報提供のみだと指摘し、オバマ次期政権のスタッフにはホワイトハウスのウェブサイトを双方向的なものに変えていって欲しいと期待を寄せている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000008-cnn-int