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2009年01月16日(金) 21時03分

海自艦艇も参加、地震想定した災害派遣訓練 京都・舞鶴産経新聞

 阪神大震災からまる14年となるのを前に、京都府舞鶴市の舞鶴西港で16日、地震被害を想定した災害派遣等運用訓練が行われた。海上自衛隊の輸送艦と自衛官が中心になり、海上交通による大規模災害時の救助、救援体制を確認した。

 訓練は、大地震など大規模災害時に陸上交通が遮断された場合、海上交通が救助、救援体制にとって重要な手段となることから、海上自衛隊舞鶴地方総監部(舞鶴市)と京都府中丹広域振興局、舞鶴市などが合同で実施した。

 訓練は「16日午前7時半、京都府北部を震源とする地震が発生し、舞鶴市では震度6強を観測。舞鶴市内では道路、家屋の損壊があり、主要道路は寸断され、東西間は分断された状況」などの想定で行われた。

 訓練では、舞鶴市の自衛隊派遣要請を受けて、府知事が海上自衛隊舞鶴地方総監部に派遣を要請した。午前10時ごろ、訓練会場になっている舞鶴西港に、海上自衛隊舞鶴地方隊の輸送艦「のと」が非常用食糧や毛布など救助、救援物資を積んで入港した。

 第4ふ頭では、接岸した輸送艦からクレーンを使って救援物資を降ろし、トラックに積み込んだり、給水用装置を設置したりしたほか、自衛官と府や舞鶴市の担当者らが災害状況の把握や救援態勢の確認などを行った。

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