2009年01月16日(金) 17時15分
航空、通信隊と連携 地震、津波想定し訓練(和歌山)(紀伊民報)
近い将来起こるとされる東南海・南海地震と大地震による津波を想定した白浜署の災害警備訓練が16日、白浜町の同署と南紀白浜空港敷地内であった。県警航空隊、警察庁機動警察通信隊と合同で空から被災状況を確認するなど7項目の訓練を実施した。
阪神大震災の翌年から毎年している。早朝に紀伊半島沖を震源とする巨大地震が発生し、その後の大津波で海に面した白浜署庁舎が使えなくなったと想定、白浜署員60人を含む計約70人が参加した。
留置場内の被疑者の避難誘導をした後、署員6人が携帯用無線機、チェーンソー、スコップなどを持って代替指揮所(署災害警備本部)のある空港敷地内の県警航空隊庁舎まで、山越えルートの約4キロを50分かけて歩いた。
衛星通信車と県警のヘリコプターを使った被災情報の集約訓練では、ヘリコプターが白浜温泉や富田方面の上空を約30分飛行。ヘリのテレビカメラでとらえた地上の映像を衛星通信車で受信し、通信車からの映像を署員らが指揮所内のモニター画面で確認した。また、ヘリからの報告を受け、署員が被災状況をメモしてまとめた。映像は県警本部にも同時に送られた。
瀧川泰弘署長は「いざという時なすべきことは被害実態の把握と被災住民の避難誘導、被災後の治安維持だ。そのことを理解し迅速、真剣に取り組むことができた」と講評した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000006-agara-l30