2009年01月16日(金) 16時06分
「現場で判断せよ」 橋下流・震災訓練(産経新聞)
阪神大震災の教訓を生かそうと、大阪府は16日、和泉市を震源地とする震度7の直下型地震を想定した地震災害対策訓練を実施した。今回は訓練のシナリオが事前に参加者に示されない「ブラインド形式」を初めて導入。橋下徹知事や府幹部らは続々と飛び込んでくる被害状況への瞬時の対応を迫られた。
休日だが公務で自宅を出る直前という設定の橋下知事は午前9時すぎ、自宅に近い大阪府豊中市の服部緑地からヘリコプターに乗り込み、府警本部のヘリポートへ。同9時半ごろ、府庁の防災情報センターに入った。橋下知事は災害対策本部会議の冒頭、本部長として「人命救助を最優先に取り組んでほしい」と指示。各地から入ってくる被害状況を聞き、ヘリから送られる現場の映像を見つめながら「現場の判断を最優先に、事後報告の徹底を」などと指揮をとった。
一方、大阪府警も非常参集などの訓練を実施。所属部署から10キロ圏内に住む警察官らが徒歩で出勤したほか、大東市の総合訓練センターでは機動隊員らが倒壊家屋や土砂に埋もれた車の中から負傷者を救出する訓練を行った。
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