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2009年01月16日(金) 15時00分

阪神大震災14年:「経験と教訓」の発信強化 15年に向け知事が方針 /兵庫毎日新聞

 17日の阪神大震災14年を前に、井戸敏三知事は15日の記者会見で「復旧、復興をどのように社会のあり方に生かすか、メッセージを発するような15年を迎えたい」と述べ、震災15年に向け、震災の経験と教訓を引き継ぐため発信に力を入れる方針を示した。【川口裕之】
 県は2月以降も震災の経験と教訓を伝えるシンポジウムなどを連続開催する方針をこれまでにも示しており、3月2日にはまちづくりのあり方を話し合うセミナーを開催。この他、同11日には北東アジアの自治体で構成する「北東アジア地域自治体連合防災分科委員会」を開き、昨年5月に大地震が起きた中国・四川省から政府関係者を招いて情報共有を進め意見を交換する。同22日には県がまとめている震災教訓集の出版を記念し、教訓の継承と発信をテーマにシンポジウムを開く。
 また、井戸知事は危機的な財政状況の中でも「防災、減災対策は我々の地域の責務」と述べ、公共施設の耐震化について、次年度計画分の前倒しなど、積極的に検討する考えも明らかにした。
〔神戸版〕

1月16日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000155-mailo-l28