福山市の約900人のブラジル、ペルー人の8割が暮らし、広島県東部では最も外国人労働者の多い松永地区で、ポルトガル語とスペイン語による外国人相談件数が年明けから急増している。仕事始めの5日から5日間で224件に達し、1日平均は45件。昨年8—12月に比べ倍増している。
福山市は本庁と松永支所に、ポルトガル語とスペイン語が話せる日本人相談員を1人ずつ配置。月曜から金曜日まで応じている。
松永支所にある相談窓口。昨年10月以降、派遣や業務請負の雇用契約を打ち切られたりした人の労働相談が増え始めた。年明けからは相談者が順番待ちになることもあり、過去に例にのない状況となっている。
国内の外国人労働者はこれまで、地元に働き口がなければ他県で職を探すケースもあったという。しかし、全国的な雇用情勢の悪化で厳しい現状に直面している。
【写真説明】福山市松永支所の外国人相談窓口。次々と相談者が訪れる