記事登録
2009年01月16日(金) 23時37分

平松市長と橋下知事とのメールは「不存在」 市が回答産経新聞

 大阪府の橋下徹知事と大阪市の平松邦夫市長で交わされたメールについて、市民団体「見張り番」(松浦米子代表世話人)が府と市に昨年10〜11月分の公開請求をしたところ、府が3通を公開したのに対し、市は「不存在」と回答していたことが16日、分かった。平松市長は同日、「知事とのメールのやりとりは誰にも見せておらず私信。公開対象ではない」としている。同じメールで、府と市で異なる対応になった。

 3通はいずれも11月中で、市のWTCへの府庁移転問題で橋下知事が平松市長に協力要請したメールと、府営公園の取り扱いについて協議したメール、3通目は道州制を府と市で協議しようとする呼びかけだった。橋下知事はメールの一部を府職員にも転送するなどしており、公文書として公開された。

 これに対し、市はメール公開対象を業務パソコンでやりとりした業務命令、通知、報告など組織での共用文書としており、今回のケースは「市長個人のパソコンでやり取りした私信」と判断。公文書としては「不存在」としたという。

 これに対し、松浦代表世話人は「市長と知事のやりとりは、パソコンの種別に関係なく業務にからむ文書で、公文書として残す性質のものだ」とし、週明けにも市に異議を申し立てる。

【関連記事】
橋下知事メール公開「(笑)」や「!」多用
橋下知事、メール情報公開に懸念 「メールはメモ書きと同じ」
橋下知事、メール公開で「基準ができればオープンに」
橋下知事メール約150通を公開 随所に「らしさ」
【橋下日記】(15日)私用携帯メール、妻には公開

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000632-san-soci