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2009年01月15日(木) 12時44分

FX投資会社を捜索、無登録で20億円以上集金 大阪府警など産経新聞

 大阪市中央区の投資会社「アライド」が外国為替証拠金取引(FX)での運用名目で多額の出資金を集めていた問題で、大阪、高知両府県警は15日午前、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、同社の本社事務所や高知市内の営業責任者宅など関係先5カ所を捜索した。大阪、高知などの約300人から総額20億円以上を集めたとみられ、両府県警は関係書類などを押収、実態解明を進める。

 調べなどによると、同社は平成19年6月の設立以降、「FXで運用し、出資額に応じて毎月2〜5%の配当金を支払う」などと宣伝。同法で義務づけられた国への登録がないまま、多額の出資金を集めた疑いが持たれている。

 同社は勧誘資料などで「理論的根拠に基づいたFXで堅実な運用を実行」「上昇相場だけでなく、下落相場でも収益を得ることが可能」などとうたって出資を募り、中には1000万円以上を出資した人もいた。

 配当金は昨年10月までは支払われていたが、翌11月分から突然停止。同社の代表者とも連絡が取れなくなり、事務所も閉鎖され、出資者らから消費生活センターなどに相談が寄せられていた。

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