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2009年01月15日(木) 12時12分

羽賀研二被告の無罪判決、決め手の証言に偽証の疑い読売新聞

 未公開株の購入話を巡り、詐欺と恐喝未遂の罪に問われ、1審・大阪地裁で無罪判決を受けたタレント・羽賀研二(本名・當真美喜男)被告(47)の公判で、うその証言をした疑いがあるとして、大阪地検が偽証容疑で千葉県浦安市の羽賀被告の知人男性宅を14日に捜索するとともに、男性から任意で事情聴取したことがわかった。

 地裁判決は、この男性の証言を主な理由として無罪と判断していた。

 羽賀被告は2001年、大阪市内の不動産会社社長に対し、1株40万円で取得した東京都内の医療コンサルタント会社(破産)の未公開株を3倍の1株120万円と偽り、3億7000万円を詐取した、などとして起訴された。

 公判は昨年5月にいったん結審したが、地裁が弁護側の証人申請を認め、審理が再開した同8月、男性が「社長に『3倍で購入してもうかるのか』と尋ねたことがある」と証言。同11月の地裁判決では男性証言の信用性を認め、実際の取得額を知らなかったとする社長の証言について「全幅の信頼がおけない」とし、詐欺罪の成立を否定した。

 地検は無罪判決を不服として控訴。大阪高裁での控訴審に向けて補充捜査を進めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000019-yom-soci