2009年01月15日(木) 02時34分
<新規国債>12年度は39兆円にも 高齢化で社会保障費増(毎日新聞)
財務省は14日、12年度までの新規国債発行額の試算をまとめた。09年度予算案で約33兆3000億円と当初予算段階で4年ぶりに30兆円の大台を突破した新規国債発行額は、高齢化で膨らむ社会保障費の財源手当てなどにより10年度以降も増加、11年度には38兆1000億円と過去最大を記録。12年度には39兆円と、40兆円の大台に迫る見込みだ。
小泉政権以降、政府は財政再建の一環として、当初予算の新規国債発行額を30兆円以内に抑える方針を示してきたが、09年度予算では、景気後退による税収減と経済対策などの歳出増加を背景に、新規国債発行額は33兆3000億円と「30兆円枠」を守れなかった。財務省の試算は10年度以降も新規国債発行額が毎年増加し、財政が一段と悪化する姿を描いている。12年度の名目成長率が想定(2.2%)から1%下振れした場合は、新規国債発行額が40兆6000億円と、40兆円の大台に乗せる見通しだ。【清水憲司】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000017-mai-bus_all